5年前の5月、私は宮城県で仮設住宅の建設に関わっておりました。
5月2日に現地に入った時点では公園だった場所に、
5月20日には写真のような220世帯の仮設住宅を完成させるというスケジュールです。
始める前から終わる気がしない。建てたことが無いから建て方も判らない。そんな感覚でとりかかった事を思い出します。
建てながら仕様がアップデートされましたので、後半のものほど改良されていきます。
現地の職人さんはほぼ皆が被災されていますし、当然ながら全く人手が足りませんので日本中からあらゆる職人を集結させての大事業でした。
追加で集会場も2棟完成させ、6月頭には札幌に戻る目処が立ちました。
気がつくと6時から23時まで。汗と雨と泥にまみれた35連勤でしたが、とにかく終わってほっとした。というのが正直なところです。
現場間での物資の貸し借りなど(各現場が混乱しているので頻繁にあるのです。)で移動する際に眼にする光景に駆り立てられ、不思議と疲れを感じることは無かったのです。