2018年3月に開催した、注文住宅LUXEのオープンハウスをレポートします。今回オーナー様へお引渡し前のお宅をお借りして、2日間限定・完全予約制での公開となりました。
前日までの大雪により駐車スペースの確保が難しい状況でしたが、おかげ様でほぼ満員の状態となりました。大雪のためにお越しいただくのが大変な方もいらっしゃいました、ご来場いただいたみなさま、本当にありがとうございました。
表題にあるように「畳のリビング」が特徴的なお宅でした。それはオーナー様ご家族の暮らし方を考えたとき、必然ともいえるご提案でした。
打ち合わせ当初から「畳の上でゴロゴロとくつろげるようなスペースが欲しい」というご要望があったオーナー様。リビングとは別の畳スペースをつくるイメージもありましたが、担当設計士の三浦とともに暮らし方を検討する中で、最適な選択は「リビングが畳」ということになりました。
右手に見える大きな窓の外はウッドデッキをつくる予定で、縁側のような使い方をなさる予定です。
オーダーメイドのテレビボード。壁から飛び出るような形状で浮いたように見えるので、空間をスッキリと広い印象にさせる効果があります。また、壁掛けテレビ用に少し手前に出した壁の部分は、空間に変化をつけるべく“レオ”という突板(木材を薄くカットしたもの)を貼り付けています。
赤・灰・黒が断層として連続する独特の木目。それゆえにピンポイントで使うのが難しい材料でもありますが、空間の中で変に目立つわけではない、あるのが当たり前とも思えるような相性の良さを感じさせました。「空間になじんでいる」とはこういうことかと。
このテレビボード+突板の壁は非常に印象的で、見学された方の目を惹いていました。
畳が敷かれている部分は20cmほどの段差をつけた小上がりになっています。「ここはリビング」という感覚的な仕切りになるとともに、低いベンチのように腰かけて使うことができます。
実際に段差に腰を下ろしてみる見学者の方。「家族間のコミュニケーションが増えそうだね」「ロースタイルが落ち着く」など、体験したからこそわかることを参考にしている様子でした。
小上がりの側面には、床材と同じナラの無垢材を造作。角の部分が雑にならないよう気遣うことで、スッキリとした仕上がりになりました。
畳と床材が隣り合う部分。隙間を埋める“畳寄せ”と呼ばれる部材を含め、違和感が無いように色合いを調整したり、段差が生じないような工夫をしています。
ダイニングスペースの横には大きな窓。「この窓際で食べる朝ごはんは気持ち良いだろうなぁ…」など、イメージを膨らませている方が多かったです。
今回も札幌の家具屋「澪工房」(みおこうぼう)さんに協力いただき、ダイニングセットを展示していただきました。
多彩なバリエーションも魅力のUZURAチェアの張地。今回は新色を含む4種類をセレクトしてもらいました。やっぱり北王の家に合うな….
キッチンと壁面の収納はグレー色のパネルを採用。画像の奥の冷蔵庫置き場+パントリーとともに大容量の収納を確保しています。「これならリビングはスッキリと保てそう」と、皆さん参考にしていました。
階段下を有効活用した収納も、「ここには掃除機だね」など多くの方が暮らしをイメージされている様子でした。
玄関からリビングへ続く廊下。「この廊下の長さもなんか….イイですね」と言ってくださる人が多かったですね。突き当りの窓から入る明かりが綺麗。
音響にこだわりのあるオーナー様。 (左画像):天井にはスピーカーが備え付け (右画像):スピーカー用の配線をあらかじめ設置
「こういうところに注文住宅ならではを感じる」「良い音響で畳でゴロゴロしながら映画見てみたい」など、いろいろな感想を持たれる方がいました。
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「畳のリビング」が特に象徴するように、注文住宅ならではの創意工夫を体感できる機会となった今回のオープンハウス。
見学いただいた皆様、お引渡し前のお宅を提供していただいたオーナー様、本当にありがとうございました!