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UHBの気象予報士・菅井さんに聞く、防災のこと【避難と防災グッズ】vol.1

UHBの気象予報士・菅井さんに聞く、防災のこと【避難と防災グッズ】vol.1


 

こんにちは北王・マーケティング室の川瀬です。突然ですが9月6日は何の日かおわかりですか??

 

そう、ちょうど2年前の2018年9月6日の深夜、胆振東部地震が発生しました。北海道全域に甚大な被害をもたらし、停電や断水に見舞われた方も多かったと思います。今もなお復旧活動は続いており過去のことではありません。

 

やっぱり最近はネットやテレビでも防災に関する特集が多いなぁ….。最近は台風を中心に日本各地で水害も多いしなぁ….。北王のオーナーさんも防災に関することは気になるだろうなぁ…..

 

北海道新聞 動画ニュースより>

(モニタの中で話す女性)『……..近年は観測史上一番の大雨や防風、高波など現象が甚大化しています。でも台風は5日前から予報ができますし備える時間は十分にあります。さらに……』

 

あ、UHBの気象予報士「菅井貴子」さんだ。夕方の天気予報だけでなくけっこういろいろ出てるよなぁ、この人。「防災士」っていう資格ももってるのね。

 

北王の家を舞台に、菅井さんに防災のアドバイスもらえないかな……?

 


ということで、菅井さんに聞いてみることにしました


 

菅井さんへオファーしたところ、こんな私のおねがいを快く引き受けてくれました!とりあえず北海道文化放送(UHB)の正面入り口で記念撮影。

 

わたくし川瀬、北王の公式ヘルメット+公式Tシャツで本日の意気込みを表現してみました。UHBの警備の方から不審な目で見られたことは言うまでもありません。

 


【プロフィール】

菅井 貴子 (すがい たかこ) 

横浜市生まれ。明治大学理工学部数学科卒業 北海道大学教育学院にて「気候多様性に基づく北海道の地域活性化」にて修士取得。首都圏、九州、四国、大阪、北陸など、全国各放送局で天気コーナーを担当し、2005年に北海道に移住。NHKキャスターを経て、現在は、フジテレビ系列 北海道文化放送(UHB)「みんテレ」に出演中。

気象予報士のほか、防災士・CFP(上級ファイナンシャル・プランナー)・健康気象アドバイザー・地球温暖化コミュニケーター・科学技術エコリーダーの資格を有す。

著書に『北海道の自立戦略を考える』(中西出版) 『なるほど!北海道のお天気』『北海道のお天気ごよみ365日』(ともに北海道新聞社)等がある。

【自己紹介】
気象キャスターに就任した時、先輩からのアドバイスが「もし北海道で人がなくなったら自分のせいだと思いなさい」ということでした。防災情報を伝えるときは、その心構えを決して忘れないようにしています。

 

札幌市北区・屯田で公開中のクオリア№04モデルハウスへ到着しました!

 

とりあえず普通にモデルハウスを見学いただきました。

菅井さん:この吹き抜けがあるから開放感があって明るくて…..素敵ですね~。

 

菅井さん:このキッチンも高さがちょうど合っていて使いやすそう……。コンロもこれで標準装備なんですね、素直に良いですね(笑)

 

一通りご見学いただいたところで、防災アドバイスをいただきました!

 


洪水ハザードマップを知ってますか?


 

さて、まずは水害にあったときのイメージをしてみます

 

菅井さん:川瀬さん、そういう時はこのハザードマップを見てみましょう。

 

これは札幌市が制作している洪水ハザードマップ。想定し得る「最大規模の洪水」の範囲や水深が記載されたもので、札幌市市役所のwebサイトからDLできるほか、市役所内などで配布もしています。

 

屯田モデルハウスの一番近くを流れる「創成川」が対象となります。人工河川ですし、撮影した8月下旬は水量も少なくてものすごく穏やか。氾濫するイメージがしづらいのが正直なところですね……。

 

  菅井のシッカリ解説

気象災害は地震や火山とは違い予防ができます。特に台風は5日前から予報ができ備える時間が十分にありますので、命を落とすようなことがあってはなりません。災害が迫ると人間は「正常性バイアス」という心理が働きます。「ここは大丈夫、私は大丈夫」と思い込むことで正常心を保とうとしますが、それは防災行動への障害になります。ハザードマップは、地域のリスク、避難所、避難経路が詳細に書かれていますが、お住まいの場所だけでなく職場や学校、普段からよく行くスーパーなどの状況も把握しておくのがベストですね。

 


浸水したときのイメージをしてみる


 

菅井さん:ハザードマップ上だと、モデルハウスはだいたいこの辺りですね

川瀬:はい。えーと…..ということは<想定される浸水の深さ>は……『0.5m(50cm)未満』てことですね。うん?たいしたことないのでは?

 

土地の高低差を調査するときのスケールで測ってみます。

 

菅井さん:川瀬さん、0.5mはこの辺りですよ。しっかり膝まで浸かってます。ちなみに15cmで歩行困難になるといわれているのはご存じですか(キリッ)

川瀬:はい、ごめんなさい。ポーズとってる場合じゃないですね。

 

  菅井のシッカリ解説

15センチ以上の浸水で歩行困難、30センチ以上では大きな車でさえ流されてしまいます。事実、車での避難中に水位が上がり、車ごと流されて多くの方が命を落としています。また、札幌市中心部は、雪国が故に、地下鉄、地下道、アンダーパスが充実した大都市です。浸水や冠水が始まると真っ先に水は地下に流れ込みますので、地下は最も危険な場所であることも知っておきましょう。夏場の浸水は菌なども繁殖しやすく、水が引いたあとの感染など二次被害にも注意しましょう。

 


そろえていますか?防災グッズ


 

川瀬:さて防災グッズのはなしも聞いてみましょう。このリュックにはいわゆる「防災グッズ」が詰め込まれています。ある北王スタッフが実際に自宅で備えているものを借りてきました。

 

中身はこんな感じ

・トイレ処理セット「マイレット」:15回分 ・ウォーターバッグ:1個 ・蓄光ホイッスル:1個 ・レスキューシート:1個
・ポケットレインコート:1個 ・目かくしポンチョ:1個 ・エアマット「エアトコ」:1個 
・7年保存アルファ化米「レスキューライス」:3食分 ・カンパン + ビスケット ・指でできる歯磨き
・水がいらないシャンプー ・7年保存 純天然アルカリ保存水500ml:3本 ・国家検定品ヘルメット:1個
・簡易応急8点セット:1個 ・マスク (個装タイプ):1個 ・レスキュー寝袋:1個 ・軍手:1ペア

 

川瀬:どうでしょう、パッと見けっこう揃っている印象ですが…..

菅井:はいこれらすべて有用なものだと思います。ただ、携帯ラジオ、懐中電灯、電池、ウェットティッシュは加えたほうが良いと思いますね。あとだいたいのご家庭にあるかもしれませんがカセットコンロとガスカートリッジも取りやすい位置に置いておくべきですね。

 

  菅井のシッカリ解説

最低でも3日は過ごせるようにしておくことが必要です。食料品や水、常備薬などの備えのほか、停電も想定して電力をどう入手するか、断水に備えてトイレをどうするか、なども考えておきましょう。また北海道は寒さも命とりです。真冬を想定した防寒も必須です。青空避難ではキャンプや車中で過ごすことになりますが、冬は困難です。また、縁故避難や避難所に移動する際にはマスクや消毒薬なども持参しましょう。

 

 


VOL.2へ続きます


 

次回は【食料備蓄と置き場所】を中心にお話を伺った記事です。ご覧ください!

続き記事:UHBの気象予報士・菅井さんに聞く、防災のこと【備蓄と置き場所】vol.2