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ウォークインクローゼットの臭い事情

ウォークインクローゼットの臭い事情

寝室につながるウォークインクローゼット。

北王の設計では、ウォークインの入口に扉をつけないことが多いです。

扉を付けない方がすっきりするし、必要性がそこまでないと感じているためです。

(※もちろん、お客様のご要望によって、扉をつけることも可能です。)

 

WICL入口

WICL扉

 

しかし、モデルハウスでご案内をしていると

「扉をつけないで、ニオイとかは気になりませんか?」とご質問を頂くことがあります。

なるほど…ニオイ…。それはあまり考えたこともありませんでした。

 

ということで、実際にモデルハウス(クオリア)で試してみました。

 

 

WICLニオイ(改定)

検証場所は、現在公開中のモデルハウス(クオリアNo.02)。

ウォークインクローゼットに私服を持ち込み、ニオイが気になるかどうか試してみました。

まずは外の新鮮な空気を吸い、嗅覚をノーマルな状態にしてから

子供部屋→寝室→ウォークインクローゼットへと進んでいきニオイをチェック。

 

 

まずは子供部屋で、新鮮な空気を吸いましょう

 

前野「スー・・・ ハー・・・ 冬は空気が澄んでるわぁ~」

 

ニオイをチェックしながら進んでいきます

子供部屋を出ました。…まだニオイは感じませんね

そのまま子供部屋を出て、寝室へと入ります。

 

DSC_0073a_R

…ニオイはしないけど何か気配を感じます

 

DSC_0072a_R

なんというか、いろんな柔軟剤が交じり合ったようなニオイがかすかにします

 

 

そしてウォークインの中へ…

 

 

DSC_0071.JPG_R

はい。ニオイます!

 

写真では分かりやすく鼻をつまんだポーズをしていますが、実際は「臭い(くさい)」というわけではなく、「他人の家のニオイを感じる」という程度です。

 

…というのも、今回持ち込んだ8割以上は五十嵐の服。ニオイチェックを行ったのは前野。

「自分の家のニオイはわからないけど、他人の家のニオイは感じやすい」ことが関係していそうです

これについては、誰しも経験があるかと思います。

 

DSC_0041_R

実際に五十嵐も同等のチェックを行ってみたところ、「ニオイは気にならない」とのこと。

それはそうです。ほとんどが自分の服なのですから。

 

 

■検証結果

前野の場合:ウォークインの入口付近で、”五十嵐家の服ニオイ(柔軟剤)”を感じた。

五十嵐の場合:とくに気にならなかった。

 

 

 

■設計士にも聞いてみた

ニオイについてあまり気にならないのは分かったが、もっと根拠のようなものが欲しい…。

ということで、設計課のスタッフに話を伺う事にしました。

 

前野1

営業課 前野(以下:前)

前:「ウォークインクローゼットの入口に扉をつけないでオープンにしていることが多いですが、実際扉をつけるお客様もいらっしゃいますか?」

 

_DSC8084_R

設計課 三浦さん(以下:三)

三:「うんうん、扉を付ける方はたまにいらっしゃいますよ。でも…どうして?」

前:「実は、『ウォークインに扉をつけないで、服のニオイは気にならないか?』という質問があって、実際に試してみたんです。試してみた結果、そこまで気にならないという結論に至ったのですが、あくまで感覚的な感想なので…。もっとしっかりした根拠が欲しいんです。」

三:「なるほどね~。そもそも、ウォークインクローゼットはニオイがしないつくりにしているんだよ。」

前:「ニオイがしないつくり…?」

三:「うん。正確に言うとニオイが充満しないような換気計画をしているのね。」

三:「換気には外の空気を中に取り込む給気と、中の空気を外に出す排気があるけれど、ほとんどの場合、ウォークインの中には換気口(排気口)がついているから、空気といっしょにニオイも外に排出されているのです。」

 

WICL換気

モデルハウス(クオリアNo.02)の換気図面

三:「たとえばモデルハウスの図面でいうと、寝室に給気口があってウォークインに排気口があるよね。ウォークインの天井で空気をひっぱっているイメージ。だからウォークインのニオイが他の部屋へ逆流していくことはないんだよ。

前:「そうか…!ニオイの気になるトイレや玄関も同じ理論ですね?」

三:「そういうことです!ちなみに扉がついていても、扉の下には、アンダーカットといって少し隙間が空いているから、そこからしっかり空気の換気を行えるようになっているのです。」

 

DSC_0002

アンダーカット(扉の下の小さな隙間)

 

前:「だから少し隙間を空けていたんですね!前から気になっていた謎が解けました」

三:「話がちょっとそれたけど、そういうわけで、ウォークインのニオイはそこまで気にすることはありません!」

 

前野2

前:「なんだかスッキリしました。三浦さん、ありがとうございます!」

前:「今聞いた話を記事にしたいのですが、三浦さんの写真を撮ってもいいですか?」

 

三:「え?写真?無理です。NGです。」

前:「そこをなんとか…」

三:「無理無理!あ…じゃあ、この前プロの写真家(古瀬桂さん)に撮ってもらったやつを使えばいいよ」

前:「承知しました!ありがとうございます!」

 

 

 

■最終結論

ウォークインクローゼットはしっかり換気がされているため、ニオイは気にならない。

基本的に入口に扉は必要ないだろう。

 

しかし、ウォークインが来客の目に触れやすい位置にある場合などは、扉をつけた方がいいこともあると思います。「来客時にごちゃごちゃしているのを見せたくない」という人は、ロールスクリーンなどで一時的に隠すのもひとつの案ですね。

 

ニオイが気になるかどうかは個人差がある課題でしたが、実際に検証して良かったです。

さらに設計課の話を聞くことで、換気についての知見も深めることが出来ました。

今後の課題として、実際に北王で家を建てていただいたお施主様の生の声を聞くと、さらにリアルな情報をお伝えできたと思います。「ご自宅のウォークインクローゼットを見せてください!」というのは少し気が引けますが…。

次回は、通常のクローゼットとウォークインクローゼットの収納率の比較について検討してみたいと思います。

【 文章:前野  写真:前野・五十嵐 】

 

 

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