こんにちは、前野です。
モデルハウスでお客様と会話をしていると、
「インテリアがお洒落で真似したくなる」とお褒めの声をいただくことが多くあります。
そんなインテリアについて、
「誰がどんなふうに決めているの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
今回の記事はインテリアに着目して、特別にその一部始終をご紹介しようと思います。
…といっても、例がなければ分かりづらいですよね。
ちょうど良いタイミングで
2016年9月3日から、新クオリアモデルハウス(№01)がオープンします。
昨年リニューアルしたクオリアシリーズ。
今回で3つめのクオリアモデルハウスになります。
…ということで!!
この新クオリアモデルハウスを例にご紹介しましょう。
———もくじ———————————————————————————-
- まずは、最近のモデルハウスのおさらい
- 新しいモデルハウスは、印象をガラリと変えたい!!
- インテリアのテーマを考える
- テーマに合った家具や雑貨を選定
+α 北王のインテリアショップRELIFE*を活用 - 売っていないものは作るべし
・ブックカバー ・ファブリックボード ・植栽(イミテーショングリーン) - モデルハウスにて設営
- 完成&写真撮影
- 最後に、今回使用した家具や雑貨についてご紹介!
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①まずは、最近のモデルハウスのおさらい
ちなみにクオリアの2015年秋モデル、2016年春モデルはこちら。
どちらのモデルも床材はカバ材を使っています。
2015秋モデルはポップで明るいイメージ。
”住人は写真が趣味”というテーマで、階段横にはたくさんの写真を飾りました。
ちなみにこれらの写真は、前野の自前写真を使用しました。
一方2016春モデルは、前者に比べるとやや落ち着きのある内装に。
たくさんの観葉植物を飾り、無印良品のベンチやシェルフなどを使うことで
お客様が気軽に真似しやすい要素を取り入れました。
また、同じカバ材でも”アバウトタイプ”という節の多い床材を使用したため、
前者よりもざっくりとしたカジュアルさがあります。
②新しいモデルハウスは、印象をガラリと変えたい!!
上の2つのモデルハウス、テーマや雰囲気は若干異なりますが
”明るくナチュラルで、木の温もりを感じる”という点では似ています。
そもそも、クオリアシリーズはあらかじめ間取りが決まっているので
インテリアを変えなければ毎回同じ雰囲気になるのは当たり前なのです。
逆を言えば、
床材やドア、外壁の色、キッチン、お風呂など内装仕様は自由に選べるのがクオリアの良さ。
「同じ間取りでも、インテリアでここまで雰囲気を変えることができる!」
ということを、もっと多くの方に感じてもらいたい。
そういった経緯で、
新しいモデルハウスは今までとは一味違う雰囲気をつくることにしました。
③インテリアのテーマを考える
インテリアで印象をガラリと変えようということで、まずはテーマを決めます。
…ですが申し訳ありません。
今回のテーマは、言葉では非常に表現しづらいです。
テーマカラーはグレーとレモンイエロー
これだけお伝えしておきます。
さらに、ドアの色や取手、外壁、床材、階段の手すり、壁紙、造作収納なども
今までとの違いを出すように意識しました。
④テーマに合った家具や雑貨を選定
テーマが決まったら、それに合った家具や雑貨を選定していきます。
札幌では理想の商品を取り扱っている店舗が少ないため、8割はネットで購入。
同時に今まで使用していた備品の整理も行い、再利用できるものがないか調べます。
モデルハウスのインテリアは設計と営業の一部のメンバーで話し合い、
各自パソコンを開いて「こんなのどう?」と意見を出し合います。
(毎回設計の三浦さん・安達さんのセンスの良さに脱帽です・・・)
+α 北王のインテリアショップRELIFE*を活用
札幌支店の隣にある、インテリアショップRELIFE*(リライフ)で茶筒を買いました。
ショップの雑貨や家具は、オーナー様はもちろん一般の方でもご購入いただけます。
担当の山岸さんはほんわかしていて優しいので、商品の相談などもしやすいです。
オーナー様は割引などもありますので、
近くを通りかかった際はお気軽に店舗をのぞいてみてください。
⑤売っていないものは作るべし
たくさんの物で溢れているこのご時世ですが、
それでも思い描いている理想の商品が無いことは多々あります。
そんなときは、自分たちで作るべし!!!
自作した方が経費も抑えられて、一石二鳥だったりします。
その1 ブックカバー
ブックカバーは理想の色がなかったため、紙を買って自作。
色でインテリアの雰囲気を統一させるための作業です。
その2 ファブリックボード
ファブリックボードがほしいけど、理想のサイズがありませんでした。
そこで、石橋工務店に依頼して作ってもらいました。
※石橋工務店とは・・・北王工事課の石橋さんは大抵のものであればなんでも作ってくれるため、社内でそう呼ばれています。
出来上がったものがこちら!
既製品よりきれいな仕上がり!!!
ここに、購入したテキスタイル貼っていきます。
今回は札幌出身のデザイナー、サトウアサミさんのテキスタイルを使用。
Asendada(アセンダダ)というブランドです。詳細はこちら→http://asendada.com/
奥が「Go」、手前が「Fresh」というデザイン
仕上がりはこんな感じ。
余ったハギレもフレームに入れて使わせていただきました。
三浦さんもご満悦の表情。
その3 植栽(イミテーショングリーン)
最後は、室内に置くイミテーショングリーンを作っていきます。
ここでも 石橋工務店 石橋さんに登場してもらい、まずはグリーンを刺すためのウレタンを作ってもらいます。
2つの液体をまぜて流すと、どんどん膨らむ膨らむ・・・
石橋さん、理科の実験をしているみたいで楽しそう。
一部、予想外に膨らみすぎたものはカットして、
花材屋さんで購入したグリーンをプスプスと刺していきます。
仕上がりはこんな感じ。
素人が感覚で作ったものですが、なんとなくイイ感じになったと自負しています。
⑥モデルハウスにて設営
さて、家具・雑貨がある程度揃ったらいよいよ設営です!
設計・営業全員で搬入し、一日かけてコーディネートを仕上げていきます。
ちなみに今回は主に
三浦・安達・後藤・福崎・前野の5名で行いました。
床を傷つけないように、保護シールを貼ったり・・・
こういうとき、藤原さんは大体ウロウロしています。
写真撮影のことも考慮して、何度も微調整したり・・・
ダンボールに入ったり・・・
⑦完成&写真撮影
約一日かけて設営を終え、ついに完成です!!!
いかがでしょうか。
メインのダイニングテーブルにはコンクリート天板を使用し、
ところどころにグレー、ネイビー、イエローが効いています。
床材も今までとは違い、幅の広いナラ材を使用しています。かすれた白っぽさを出すために塗装もしています。
キッチン背面収納にはステンレス天板を使用し、
上部の棚にはペーパーウッドという色のついた紙と木材が積層したものを使っています。
木の中にうっすら白いラインがあるのが見えます。
ペーパーウッドは色の種類も豊富です。
写真立てや造作ダイニングテーブルを作ることもあります。
夜の表情もなかなか良いです。
丸い取手もポイントです。
ここで五十嵐さんが一言、「とっても可愛い”取手”だね」
正直、写真ではわからない”違い”はまだまだたくさんあります。
ですがそれはここで説明するよりも、実際に自分の目で見て感じていただきたいところ。
ぜひモデルハウスにて、
”内装やインテリアを変えるだけでこんなにも雰囲気が変わる”ということを実感していただきたいです。
ちなみに今回のモデルハウスの雰囲気、前野個人的にかなり好みです!
もちろん、初めてモデルハウスを見学するという方にも
北王らしい、シンプルで長く住まえるデザインを感じていただけると思います。
< 新クオリア秋モデルハウスの詳細についてはこちら >
⑧最後に、今回使用した家具や雑貨についてご紹介!
既に家を建てられたオーナー様も、
ぜひインテリアの参考にしてみてください。
モデルハウスのインテリアや内装へのこだわり、感じていただけましたでしょうか?
正直、ここまで全力で取り組んでいることに驚かれた方も多いのでは。
もちろん、このこだわりはモデルハウスだけではありません。
北王で建築されるオーナー様の家でこそ発揮されるものです。
シンプルにすっきり暮らせる提案をして、オーナー様の個性を彩りとして加える。
間取りや断熱性能はもちろん、長く住む家だからこそ、
目に見える部分まで手を抜かずにこだわっているのです。
そんなことも頭の片隅に入れながら、
新しいモデルハウスを見ていただけると嬉しいです。
< 文章:前野 写真:古瀬桂さん、前野 >