バックでの駐車が不安でたまらないという方、いますよね?
「バックで駐車しなきゃいけない」と思うだけで不安になって、
苦手な車の運転を、さらに嫌なものにしているのではないでしょうか。
ただ、ご安心ください!
北王で駐車スペースを設計する際は、『充分な広さ』を確保して
提案しているので問題ありませんよ---------!!
って、言うけどさ、
『充分な広さ』って、本当なの?!
私の運転技術の低さを考えて言ってくれてるの?サイドミラーをうまく使うとか、ホント無理なんですけど。
そもそも車って前に走るものじゃないですかー?バックの時っていつもとハンドルの回し方が逆だし。
もっとバックしやすいように車の性能良くするべきだと思うの、わたし。
と、感じている方は多いのではないでしょうか。
この人もそのうちのひとり。
<前野友里・運転プロフィール>
学生時代にとりあえず普通運転免許取得するも、運転には消極的な姿勢を貫き早5年。
ただ、入社から1年半が経ち、運転しないわけにもいかない最近は渋々ながらもハンドルを握る。
そんな彼女に試してもらいました。
『北王の設計する駐車スペースって充分に広いの?』
北王が推奨する幅でバック駐車してみる
以下の駐車スペースを想定して実験してみました。
実はコレ、来年2017年3月オープン予定のクオリア№05のモデルハウスです。
現在公開中の西野クオリア№01モデルの隣に建築予定です。
実験では向かって右側のスペースにバックで駐車することを想定します。
駐車スペースの幅は3068mm。
北王では駐車スペースとして3070mm(3.07m)程度の幅を推奨しておりまして、
ほぼそれと同じ幅です。
もちろん、道路と建物の距離も考慮しています。
実験で検証することは
・運転に不安のある前野がバック駐車する上で問題があるか?
・駐車後、ドアを開いて乗降するのに問題があるか?
の2点です。
早速、準備にとりかかります。
工事課の中谷にも協力してもらいました。
<画像手前から 運転手:前野、撮影:五十嵐、設営・ラインズマン:中谷> 3名体制での実験です。
まずは家の外壁線(クオリア№05)を示すロープを張ります。
ロープを張るためのアンカーを打つ中谷。風邪気味のためマスク着用です。
ロープを通して…
更にロープを通して…
はい完成です。中谷、マスクを取って笑顔を見せてくれました。
このスペースにバック駐車していきます。
試験車はコイツ。「トヨタカローラ・アクシオ」 車幅:1695mm(1.69m)。いわゆる小型自動車の一般的サイズです。
カローラ・プリウス・スカイラインなどはこのサイズが目安となります。
一回り大きい大型自動車で1870mm(1.87m)程度が目安です。クラウン・レクサスなどですね。
小型の軽自動車だと1480mm(1.48m)程度。ムーブ、ワゴンRなどが該当します。
前野、イメージトレーニングの様子。
ブツかっていないか判定するラインズマンの役割を買って出た中谷と握手して実験開始です
実験開始。けっこうな余裕がありました
早速、実験開始です。
コマ送りでどうぞ。
おお、意外とうまい。正直ちょっとしたハプニングを期待していたのですが、問題ないバック駐車でした。
前野 「イメトレが効きましたね」
両サイドのドアを普通に開けることができます。
向かって右側。開いたドアの端からコンクリートの塀まで22cm程度の余裕があります。
一回り大きい大型自動車でも13cm程度は余裕が出る計算です。
向かって左側。ちょっと画質悪くて見えづらいですが、開いたドアの端から家の外壁まで15cm程度あります。
一回り大きい車種でも6cm程度は余裕がある計算になります。
もちろん荷物の出し入れも問題ありませんでした。
以上の実験から、
北王が推奨する3070mm(3.07m)程度の幅は
・運転に不安のある人でも、大丈夫そうな印象。慣れたら更に大丈夫になりそう。
・ほぼ中央に駐車することができれば、ドアは問題なく開けることができる。乗降やモノの出し入れもできる。
一回り大きい大型自動車でも問題なし。
と言えます。
極端な大型車(ハマーなど)を除けば問題なさそうです。
33cm狭くしたらどうだろうか?
ちょっと余裕すぎてツマらなかったので、33cm狭くすることにしました。
ラインズマン・中谷にお願いします。身長:約1850mm(185cm)です。
この長い棒をラインに見立てるために…
アンカーを打ち込んで…
その上に長い棒を乗っけて準備完了です。 (長い棒→高低差測量用の定規です)
330mm(33cm)程度、狭くしました。なので、全幅は2738mm程度ということになります。
実験開始!
おお、ちょっと不自然な切り返しが数回入ったものの、かなりスムージー。スペースに対して、ほぼ中央に駐車。
ドアを開いてみます。
向かって左側・運転席側、小柄な前野は問題なく降車できる様子。
でも向かって右側・助手席側、大柄な中谷は少々窮屈そうでした。
運転席側を計測。本人も意外なくらいスムーズなバック駐車が続き、ちょっと得意気な表情の前野。
最初と比べてドアの開き具合は少なかったですが、前野が問題なく降車できるぐらい開いて少なくとも10cmは余裕がありました。
しかし…
助手席側。
大柄な中谷が窮屈そうに降車したドアの開き具合はこんな感じでした。
開いたドアの端からラインまで7cm程度。降りるときに気にしないでドアを開くと間違いなくぶつかってしまう感じでした。
荷物の出し入れにも気を遣いそうですね。
以上の実験から、
幅2738mm(2.73m)の場合、
・バック駐車に不安がある人でも、おそらく慣れたら大丈夫そう。
・降りる時に気にしないでドアを開けるのは不安を感じる。体型によるが、大柄な人は結構気を遣う必要がありそう。
大き目の荷物の出し入れも気を遣いそう。
という印象でした。
青空の駐車スペースなら良いかもしれませんが、車庫の中など両サイドに壁がある場合はちょっと不安がありますね。
車庫内の寸法をこの2738mm程度で設計している他社さんも多いようですが、あまりおススメはできません。
さらに33cm狭くしてみたらどうだろうか?
楽しくなってきたので、さらに33cm狭くしてみます。
ラインズマン・中谷、再び登場。
再度アンカーを打ち込んで…
最初から比較して660mm(66cm)も狭くしました。これで全幅は約2430mm(2.43m)となりました。
車幅は1695mm(1.65m)ですから、中央に駐車できたとして両サイドはそれぞれ367.5mm(36.7cm)程度しかないことになります。
さあ、検証開始です。
……………慎重になり少し時間はかかったものの、結構うまい。……ほぼ中央に駐車できてました。
(五十嵐、心の声 → 読者はさ、ハプニングを期待しているんだよ、ハプニングを!わかっているのかね?!)
駐車はできたものの、やはり降車は厳しい。小柄な前野でなんとかなるレベルでした。ドアとラインがスレスレです。
助手席側。ギリギリまでドアを開けた状態で、小柄な前野が体を横にしてなんとか降車できるレベルでした。
以上の結果から、
幅:2430mmの場合、両サイドに壁があり、毎日使うような駐車スペースとしてはほぼNG
だと言えます。
もうちょっと攻めてみたらどうだろうか?
再々度、ラインズマン・中谷を召喚。
さらに200mm(20cm)狭くしました。これで全幅:2230mm(2.23m)です。車を中央に駐車したとして、両サイドそれぞれ200mm(20cm)です。
(うはっ!狭いっ!! これはハプニング期待できるかも……!!)
社有車ですし、ハプニング確率が高い箇所を念のため養生しておきましょう。まあ、段ボールをガムテープで張り付けただけなんですけどね。
前野、緊張の面持ち。
…….なかなか……うまいじゃないか。さすがに少々時間はかかりましたが、ピッタリと駐車。
入社当時はあんなに下手くそだったのに….。上手くなったもんです。
助手席側、ギリギリです。
運転席側もギリギリ
小柄な前野でも降車NG。出られません。
以上の結果から、
全幅と車幅の差が40cm(左右それぞれ20cm)は駐車スペースとしては有り得ない
ということが言えます。
車から降りれないと意味ないですからね。
「ちょっとブツけちゃった~~~」みたいな絵を期待するあまり、「さらに狭くしてみようか!」と提案しそうになりましたが、
実験の目的とかけ離れていることを思い出し、グッとこらえました。
まとめ
そんなわけで、北王が提案する駐車スペースは
・駐車に対する不安をなるべく少なくするような配慮をしています
・人の乗り降り、荷物の出し入れなどを考慮した設計をしています
そんな考慮がなされた
クオリア№05 モデルハウス
来年2017年3月下旬、オープン予定です。
→現在、公開中です!(詳細はこちらから)
駐車に不安を抱える方も、そうでない方も実験しに来てみてください!!
<運転:前野 設営:中谷 文章・撮影:五十嵐>
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