暮らしやすさがアップするドア選び

赤川 裕理子

赤川 裕理子

2019.05.11

みなさまの家の中にはどんな戸がついていますか?

廊下から部屋へ入るドア、洗面室に入る引き戸など家の中にはたくさん戸はついているものです。手前や奥に開く片開きドアや横にスライドして開け閉めする引戸など戸の形状は色々とあると思います。そんないろいろな種類の戸を建築用語では、建具(たてぐ)と呼びます。

ではどんな建具(たてぐ)が一番使いやすいのでしょうか?

答えは、部屋の用途や周辺の広さによって変わります。

そこで、部屋の用途にあわせたお勧めの建具(たてぐ)をご紹介いたします。暮らしやすさがアップするドア選びの参考にしてみてください。

 

【片開きドア】

こちらが家の中に多く採用されているのではないでしょうか?しっかりと閉まることから音を遮りやすく、寝室や子供部屋などの個室の入口に使われます。また、鍵を付けることも可能なので書斎やトイレなども片開きドアが付いているところが多いかもしれません。また、ガラスが入ったデザインを選ぶと光が入りにくいホールへリビングの光を届けることもでき、圧迫感を感じさせない仕切りとして使うことも出来ます。気を付けたいのは、扉が開く方向へ扉と同じサイズのスペース確保が必要なことです。また、人が多く通る動線側に開くようにドアを設置し、確認をせずにいきなり扉を開けて人にぶつかってしまったり、トイレなどの狭い空間の中へ開くように片開きドアを設置すると万が一中で人が倒れていた時に開けることが出来ないなんてこともありますのでご注意ください。片開きドアは開く方向をよく検討し設置することをお勧めします。

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片開きドア ガラス入り 画像提供:リクシル

片開きドア 開いている様子

片開きドア 開いている様子 画像提供:パナソニック

 

 

 

【引き戸】

和室が多かった日本家屋には襖や障子といった引き戸が多く採用されていました。引き戸は片開きドアと違い戸を開く時のスペースが必要なく、開けている時に解放感が出るのが特徴で、リビングの横にある和室や洋室を仕切る戸として採用されることが多いです。ドアに比べ隙間があるので通気性はいいのですが、音が漏れやすくなりますのでご注意下さい。引き戸は種類によって呼び名が変わります。戸を開けた時に壁の後ろに戸が入るものを片引き戸といいます。一枚の戸の場合は片引き戸、複数の戸の場合は、戸の枚数を付けた呼び名に変わります。2枚の戸の場合は2枚片引き戸、3枚の戸の場合は3枚片引き戸となります。また、2枚の戸が左右に動く引き違いは押入などに使われることが多く、こちらも戸の枚数により2枚引き違い、3枚引き違いなどと呼ばれます。気を付けたいのは設置するには戸がスライドするため戸幅の倍の幅が必要になります。構造によっては建物に必要な柱があり引き戸に出来なかったり、引くスペースが無く引き戸が付けられないこともありますのでご注意下さい。他には2枚の戸が左右の壁の後ろに入る引き分け戸などがありますので部屋の用途に合わせ設置を検討するといいと思います。

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片引き戸 画像提供:パナソニック

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L型に設置した2枚片引き戸と3枚片引き戸 画像提供:パナソニック

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片引き戸が開いている様子 画像提供:パナソニック

 

 

 

【折れ戸】

引き戸にする幅が無いけれど片開きドアにすると開閉スペースが確保できない場合は、折戸ドアを検討してはいかがでしょうか?折戸ドアは扉が折れながら開いていく為、片開きドアよりも開閉スペースが少なくて済みます。廊下側に扉を出したくないトイレや洗面室などに使われる場合が多いです。気を付けたいのは、片開きドアは扉と同じくらいの幅をオープンにすることができますが、折戸ドアは扉が折れることによって扉の厚み分通れる幅が狭くなりますので大きなものを出し入れする部屋に設置する場合は、通れる幅をしっかり確認して下さい。また、トイレでの採用を検討される場合、トイレの中にも扉が折れていくので手洗器や手摺などがぶつからないか確認が必要です。

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折れ戸 画像提供:パナソニック

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折れ戸 開いている様子 画像提供:パナソニック

 

この他にもドアが閉まっていてっもペットが出入りできるペットドアや、ドアを閉めていても通気が出来るタイプの引き戸など様々な建具(たてぐ)があります。リノベーションを検討しているみなさま、建具(たてぐ)の種類も一緒に検討して暮らしやすさをアップさせてみてはいかがでしょうか?