梁の補強の方法と注意点

小島 敏蔵

2019.12.05

木造住宅改修では解体工事後、土台、柱、梁等の構造の強度、劣化状況を確認していきます。特に築40年以上前の住宅は、構造図面が無いことが多く、解体して構造を露出しなければ既存状況を確認できません。そのような住宅の中には、当時現場の判断で梁の架け方や柱の位置等を決めた事で、荷重の受け方が不均等な状況にある物件もあります。

こちらの現場でも解体後、現地にてお施主様に現状報告をさせて頂きました。荷重負担の大きい箇所から歪みが生じていた為、現状を確認して頂き、是正方法を提案させて頂きました。

梁と胴差の接点箇所の金物補強、新規梁ボルト締め補強、梁接点箇所の柱設置と土台鋼製束補強の三点を提案させて頂きました。(柱施工は後日実施)歪みは長い年月を経て建物の全形に影響を及ぼしている為、少しずつ全体の変化をみながら是正し補強していきます。

梁は交換するか下部からの抱き合わせで補強をしていく事が多いのですが、コスト面の負担とプランへの影響を考慮して今回は上から補強しボルト締めという選択を取りました。今回の場合のように、お客様にはインスペクションを通して調査結果を事前報告させて頂き、解体後立合時に具体的な原因と対策の説明をさせて頂いております。